僕の信じる全ての事【第7回】
1976年1月24日生まれ(27歳)タイ名:SURASIT DONJAIPRAIWAN (強力な人生という意味)カレン名:Eapoe Lor-ea(甘い花という意味)タイ最高峰に位置するドイインタノン(国立公園)山中のBaan Phamon村出身。生まれ故郷の自然を愛し、自然の力を信じ、自作の歌をギターと共に歌うのが好きな森の哲学者と言われる少数山岳民族カレン族の青年。大好物:殻付きピーナッツ。
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村の掟
カレン族の村では環境の事を思いやる事が昔から備わっている。カレン族には環境を守る為もしくは環境汚染を最小限にする為の法則がいくつがある。
リーダーになった人はその村全体の事、村周囲全ての事を考えなければならない。そして村全体を見なければない。 最初にここに家を作った人がいるから、後の人も家を作る事が出来きた。そして村になった。
村の法則として大事な掟を5つ紹介してみよう。
1. 人が集まって集落として暮らす。(Village’s)
2. その場所以外では暮らさない。(End Of Construction)
3. 農作をする (Agricultural Territories)
4. 森を切り開き、また保護もする。(Forest Territories Used and Protected)
5. 森の保護 そして環境の保護 (Forest Territories Protected)
これらの5つの掟(法則)はカレン族にとってとても大事である。この様に掟を決める事は集落を築いていくについてとても大事である。村人はこれらの掟を破る事は無い。
前記の事をもう少し詳しく説明してみよう。
1 村とは何人かの人が同じ場所に住むという事であり、そして人が居るという事は建物があり動物のための建物もある。それは共存して行くという事。
2 建物が出来てからはオーガナイズする為に各住所(配置)を決める。しかし配置にも掟があり、あまり高い建物を建ててはいけない。(海抜 高さ1000M -1200Mまで)この高さより高く建ててはいけない。それはこれより高く建物を建ててしまうと環境を破壊してしまう恐れがあるからである。一度開拓したら、その場所以外では暮らさないというのはカレンの慣習であり、しきたりでもあり、全ては自然のシステムを受け入れているという事であり必要以上の土地を荒らさない為である。
3 農作をするのは自分達が生きて行く上で食べる為のみである。農作地の割り当てを決める事も自然を破壊し過ぎない為である。
4 森を切り開き、そして保護も同時に行なっていく、この作業の割当ても分ける事が特に必要である。ある時は木々を使用し、しかしある時は木々の使用を禁止する。
5 森の保護 そして環境の保護 森と環境の保護という言葉につきるのだが、僕らの村周辺にも木々を切り開く事が禁止されている場所がある。その保護の辺りは比較的、一番高い場所であり、動物もたくさん住んでいる場所である。そして水が豊富にある場所である。この場所はカレン族にとって木々を切り落とし、使用する事は禁止されている。
全ての項は僕らの村近辺の森を保持していく為にある村の掟である。それは村の人達が永遠に森に住んでいかれる様に僕らの先祖が作った掟であり、全てはカレン族が森と共存していく為の手段である。しかしもし私達が何時の日か森や自然に対して悪さをしたならば同じ様に何時の日か森や自然は私達にお返しをするだろう。例えば津波のように・・・・・・・